日中における公共サービス広告のテーマの比較を研究する計画書
研究原因
公共サービス広告(以下、PSAと略する)は、公共の利益を基にし公共サービスの宣伝を通して社会、国民に道徳と文明方面の教育を広げることを目指す非営利広告というものである。国家の文明建設に関する重要な部分として、PSAが掛け替えのない役割を持っている。そのため、公共サービス広告を発展することは社会に重要な意義があるだろう思われる。本論は、日中でのPSAのテーマを比較することにより、テーマの異同と、テーマを影響する社会背景、及びテーマの策定体制などの面を深く分析する視点から、中国におけるPSAに関するテーマの特徴と不足を解析するのである。それらの比較により、日本におけるPSAの成功体験から学ぶことができるだろうと思われる。
研究方法
研究のため、PSAのテーマを根本とする本論は、中国、日本におけるPSAのテーマをそれぞれ対象、比較対象として比較分析の研究方法により、全面システム的にPSAのテーマの発展と変遷を研究する。日中両国でのそのテーマの変遷を整理、探究しながら、主にPSAに関する発生背景、テーマの生じる過程、テーマそのものの特徴という3つの視角(一般的には、この三点はある国家におけるPSAのテーマの変遷の主要なファクタとしている)から両国のPSAのテーマに関する比較分析を行う。
研究内容
1、日中におけるPSAテーマ策定の背景に関する比較
1.1 PSAテーマ策定の背景
1.2 異なる背景によるPSAテーマの変遷分析
2、日中におけるPSAテーマの特徴に関する比較
2.1 テーマの選択上の共同性
2.2 PSAテーマの策定体制に関する比較
2.3 日中におけるPSAテーマの規則性に関する比較
3、PSAテーマの策定について
3.1 PSAテーマの策定体制の改善について
3.2 関連法律、規制及び業界自主規制の建設を強化する
3.3 PSAテーマの選択の長期計画に焦点を当てる
3.4 経済、社会と文化を背景としてPSAテーマの策定を行う
研究結論
比較の結果により、中国におけるPSAは、テーマの選定で緊密に時代の背景と結合していた一方、①策定体制の不完全性、②政府の主導による企業の受動、公衆参加の不足がテーマの空と非現実的な現象を起こす、③上から下までの行政命令の様なテーマの策定体制が社会の最も熱点的な問題に焦点を当てることができない、④PSAそのものが周期的な変動が大きく、全く規則性の特性がない、⑤テーマを測定するために、相応する評価基準がない という様なテーマ選定面の欠陥も明らかにした。
参考文献
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美国广告理事会官方网站
AC Japan 官方网站
中国公益广告网
台湾公益广告协会