特集号編集長:後藤 仁志(豊橋技術科学大学)
日本コンピュータ化学会では,2008年12月発行予定の学会誌JCCJ特集号「市販アプリケーションで生命・物質科学を計算機化学する」(仮題)に掲載する一般論文を募集しています.前号の告知では,特集号への原稿投稿締め切りを2008年5月末日としておりましたが,より広い分野からの論文投稿を期待して2008年6月末日まで延長することにしました.この機会に,皆様からの本特集号への積極的な投稿を歓迎いたします.
特集号テーマ:「市販アプリケーションで生命・物質科学を計算機化学する」(仮題)
企画趣旨:化学教育や研究に関する新しい方法論や便利な解析法を考案し,理論や数学,そして計算技術を駆使し,コンピュータ・プログラムとして実現する.日本コンピュータ化学会はその前身の学会を含めて,長年,こうした計算機化学分野の教育・研究活動を支援するとともに,その成果を多くの方々に利用していただくための情報交換とプログラム配布のポータル学会として活動しております.一方,この間の市販アプリケーションの発達も目覚しく,コンピュータを苦手とする化学者が高度な計算手法や解析技術を教育や研究の現場で積極的に利用できる機会が増えています.本学会はこれまで,どちらかと言えば開発者への支援が中心でしたが,今後はこうした計算機化学アプリケーションのユーザに対する情報交換の場としても,さらに充実させていきたいと考えております.
そこで今年の日本コンピュータ化学会誌の特集号では,「市販アプリケーションで生命・物質科学を計算機化学する」(仮題)というテーマを企画しました.通常の論文では『理論がどうの』『計算技術がこうの』といった方法論にこだわることが多いですが,今回は,誰もが一般的な計算機で実行できる市販アプリケーションを利用して,その先にある『生命・物質科学の面白さ』に注目したいと思います.また,使用したアプリケーションの概説とともに,『誰が実行しても同じ結果』を得られるように実行方法や解析方法の設定内容を明確にしていただき,計算機化学を教育や研究の道具として利用しようと考えている計算機化学『未経験者』の動機付けになることも期待しております.
特集号への原稿投稿締め切り:2008年6月末日(5月末日から延長)
注意事項:本特集に関する投稿は,電子投稿システムでの投稿を随時受け付けます.投稿画面の原稿情報・号種別で「特集号」を選択してください.投稿方法は,http://www.sccj.net/publications/index.htmをご参照ください.投稿原稿は独創性のある未発表のものとし,通常の査読プロセスを経て採録が決定されます.また,紙面の都合上,必ずしも本特集号に論文が掲載されないことがあることにご留意下さいますよう,お願いいたします.